千葉市における風疹対策事業 ―行政・医師会・大学連携による取り組み―|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
千葉市における風疹対策事業
―行政・医師会・大学連携による取り組み―
(IASR Vol. 46 p84-86: 2025年4月号)
千葉市における風疹対策事業において, 行政, 医師会, 大学の連携により, データを可視化・共有することで, 事業の推進に反映させることができるようになった。特に, 千葉市事業では開始から約10年が経過する現在でも実施件数が増加傾向にあることは注目すべき点であり, 現場のモチベーション向上に大きく寄与すると考える。また, 千葉市事業がターゲットとする若年世代に風疹HI抗体価の低い人が多く存在するというデータは, 事業の意義を裏付ける重要な結果である。風疹およびCRSの予防意識を定着させるためには, 継続的な取り組みが不可欠であり, 我々の取り組みが他の自治体の予防接種事業推進の参考になれば幸いである。